雑記

唐沢俊一の8月27日の日記には、先日アフガニスタンで拉致、殺害された伊藤和也さんのニュースに触れられている。唐沢俊一はここでも相変わらず適当でかつ不謹慎なことを書いていて藤岡真も怒っているのだが、僕が気になったのはこの部分。

彼の所属していたペシャワール会の、
武装も警備も一切なしに会員に現地活動を勧める姿勢は
やはり問題ありだと思う。ペシャワール会代表の中村医師の、
「われわれは憲法9条を守っているからタリバンだって手を
出さない」
http://www.magazine9.jp/interv/tetsu/tetsu.php
という言葉が空虚なものだったことがこれで明らかになって
しまったわけだ。

唐沢俊一の書き方だと、ペシャワール会の代表の人が「ペシャワール会武装せずに活動しているからタリバンだって手を出さない」と言っているように読めてしまうが、リンク先のインタビュー記事を読んでみると、その理解がまったく間違っていることが分かる。そもそも「武装しなくても大丈夫な理由」について語っているわけじゃないんだから。
インタビューに答えているペシャワール会の代表は、自分たちが今まで襲撃を受けなかったのは、アフガンの人たちに自分たち日本人に対する格別な親近感と平和的な支援活動に対する理解があるからで、だからこれまで政府側、反政府側、そしてタリバンさえ手を出さず、逆に守ってきてくれたと言っているのだ。彼らは武装せず、アフガン人の宗教や習慣などを尊重して地域に溶け込み、地域住民の信頼を得て活動を続けてきた。その言葉はまったく空虚なものではない。
もちろんこれまでの「襲撃を受けなかった」ことに対する過信と、最近の治安悪化に対する認識が甘かったということはあっただろうが、だからといって武装すりゃいいってもんでもないのはバカでも分かるはずなのだが・・。